フェザーウイングストリーマーの元祖。1920年代生まれのこのフライ、今でも現役です。タイイングは少々手間はかかるけど、歴史あるフライで魚が釣れた時の気持ちは格別です。
タイイングの手順
バーブの位置を目安にシルバーのティンセルでタグを巻く。
リビング用のティンセル、フロス、下巻用のティンセルの順番に巻き止める。
先ずは下巻のシルバーティンセルを巻く。これはボディのフロスが水に濡れた時に発色を良くするための細工。
次に、オレンジのフロスを巻く。アイまで巻く必要はなく、かなり隙間を作った方がいい。
ティンセルでリビングをする。
シャンクの下側にピーコックハールを5本程。バックテールを少量巻き止める。長さはバックテールが少し短め。
ゴールデンフェザントクレストをボディの上側に巻き止める。オリジナルはこの位置だけど、クレストを巻き止める位置は後に留めるシュラペンの前や、最後のトッピングなど、それぞれお好みで。
シュラペンを上下に巻き止める。これはフェザーウイングやショルダーの支えの役割がある。シュラペンはサドルハックルの根元の方にある柔らかいファイバーの部分。
下側のシュラペンの前に短めのクレストを巻き止める。本来はバックテイルの次に巻き止めるんだけど、シュラペンの前に留めた方が、完成した時の収まりがいいと思う。
フェザーウイングを巻き止める。フェザーウイングは片側二枚重ね。あらかじめ適切なサイズのハックルを選んでおいて、マルチグルーを使って貼り合わせておく。奥側から手前側と順番に取り付ける。ウィングは平行ではなくてハックルの上側がくっ付いた三角形になるのが理想。ウィングのパーツとショルダーのパーツとに分けてあらかじめ作っておくと作業がスムーズ。
ウィングを巻き留めたら、ショルダーを巻き止める。シルバーフェザントにジャンルコックをあらかじめマルチグルーでくっ付けておくと楽にできる。シルバーフェザントは模様が綺麗な物を選ぶ事が大事。 オリジナルはここで完成。
アレンジでさらにクレストをトッピングするのもいい。こうすると、見栄えが良くなるだけではなくて、立ち気味のウィングを抑える効果もある。最後にクレストを付ける場合は中間で巻き留めたクレストは省略する事が多い。
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